靱性モルタルNAの特徴

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@優れたひび割れ抵抗性

コンクリート構造物の補修に使用する一般的なポリマーセメントモルタルは、ひび割れが生じやすいという弱点があります。しかし、靭性モルタルは、多量の特殊繊維混入を可能にしたため、ひび割れ抵抗性能に優れ、乾燥収縮等の亀裂発生を大幅に低減します。また、ひび割れ発生後においても、応力低下が無く、ひび割れ幅を0.2o以下に抑制できるため、ポリマーセメントモルタルに比べ耐久性の低下が極めて少ない材料です。

ポリマーセメントモルタル靱性モルタル

A付着性

靭性モルタルライニングでは、下地処理方法として現在、最も有効であると評価されているウォータージェット工法を提案しています。既設コンクリート表面の脆弱層を選択的かつ完全に除去するため、コンクリート躯体との長期付着性を維持します。

B耐摩耗性

靭性モルタルNAは、摩耗試験の結果から他のモルタル材料に比べ優れた耐摩耗性を有しています。
ライニング工法においては、耐摩耗性向上により構造物の耐用年数の延長やライフサイクルコストの縮減が可能です。

靭性モルタル
NA

特殊ポリマー
セメントモルタル

普通ポリマー
セメントモルタル

普通モルタル
(W/C=40%)

JIS K 7204による摩耗試験結果比較
(回転数:1000回、磨耗輪:H22、荷重:9.8N)

C耐凍結融解・耐久性

特殊繊維

靭性モルタルNAは、多量に混入した繊維の架橋効果により凍結融解に伴う損傷や劣化が抑制されるため、凍結融解抵抗性に優れています。また、この材料は、劣化因子が浸透しにくく、極めて高い耐久性を有しています。

D施工性

靭性モルタルNAは、従来材料の課題であった施工上の制約や取り扱い難さを改良した、施工性に大変優れる材料です。

E耐震補強性能

靭性モルタルNAは混入繊維の架橋効果に伴うひび割れ抵抗性に優れた高靱性材料であり、橋脚や水門等の様々な制約条件下での耐震補強への適用が期待される材料です。
正負交番繰り返し載荷試験により、大幅な耐震補強効果と耐震靱性の向上が確認されました。

【試験供試体作成】

WJ表面ケレン

帯筋による補強

靱性モルタルNA増厚

【試験状況】

正負交番載荷試験

  【試験結果】

無補強柱と比較し、急激なせん断破壊から
緩やかな曲げ破壊となっている。

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